【ご相談時の状況】
70代・男性のご相談者様(年金、生活保護受給・大阪在住)は、会社員として働かれ、退職後もパート勤務をされていましたが、カードショッピングを利用されたり、生活費の足しに現金借入れもされていました。
お仕事をされていたときは、カードの利用料金の支払いや現金借入れの返済もできていましたが、立て続けに病気で入院したことにより、返済ができなくなりました。
また、退院後、仕事を続けることが困難となり、男性は、生活保護を受給するようになり、約198万円の借金について、弁護士に相談に来られました。
【ご依頼後、弁護士の対応】
男性が、今後収入を得て、借金を返済できる見込みはなく、自己破産手続きが相当な状況でしたので、自己破産手続きをご依頼いただきました。
また、男性が生活保護を受給されていましたので、日本司法支援センター 法テラス(※)を利用して自己破産手続きを進めることにしました。
(※)法テラス・・・経済的に余裕がない方が法的トラブルに遭い、弁護士などの専門家に依頼する際に、費用の立て替えを行ってくれる機関です。法テラスの利用には一定の要件がありますので、詳しくは弁護士にお尋ねください。
法テラスを利用した際の弁護士費用は、通常より低い金額となることが多く、例えば、債権者(借入先)が1社~10社の場合の自己破産(同時廃止手続き)であれば15万5000円となり、この金額を法テラスに立て替えてもらうことができます(裁判所への予納金として、別途1万1859円が必要となります)。
法テラスに立て替えてもらった弁護士費用は、分割(毎月5000円~1万円程)で返済していくことになります。もっとも、生活保護を受給されている方は、立替費用の返済の免除を受けられます。
弁護士が裁判所に自己破産の申立てを行い、男性が自己破産に至った経緯や特に財産を持っていないことなども丁寧に説明し、自己破産の申立てはスムーズに認められました。そして、裁判所より、男性の借金の支払義務は全額免除されました(免責決定)。借金総額【約198万円→0円】
そして、男性が生活保護を受給されていたため、法テラスに立て替えてもらった弁護士費用の返済も全額免除を受けることができました。
【解決のポイント】
男性は、法テラスを利用することで、返済できなくなった借金の返済義務を自己破産により免れることができました。また、生活保護を受給されていたため、自らの費用負担なく、自己破産をすることができました。
そして、自己破産手続きを数多く扱ってきた弁護士が対応したことで、問題なく自己破産手続きを終えることができました。
男性からご丁寧な御礼の言葉を何度もいただいたことが印象に残っており、弁護士としてもお役に立てたことをとても嬉しく思いました。
借金問題でお悩みの皆さま、弁護士費用のお支払いが困難な場合、法テラスを利用することができる場合もあります。法テラスの利用は、自己破産だけでなく、任意整理や個人再生などの場合も可能です。
大阪・堺の大小路法律事務所の弁護士は、法テラスと契約しており、法テラスの利用要件を満たす方には、積極的に法テラスの弁護士費用立替制度を利用して借金問題を解決します。
相談無料、法テラスの利用も可能ですので、費用の心配をせずに、お気軽にご連絡ください。